■この国のかたち〜紀元節、天長節
世界で「建国記念日」を法律で定めて祝日とする国家は多いが、何をもって建国記念日とするかは、国によって異なる。日本では、建国の日が明確ではないため、日本神話を基に、建国を祝う日として「建国記念の日」が定められた。
2月11日は、日本神話の登場人物であり、古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇の即位日が、日本書紀に紀元前660年1月1日 (旧暦)とあり、その即位月日を明治に入り、グレゴリオ暦に換算した日付である。戦前は紀元節と呼ばれていたが、占領政策として天皇制の見直しにより一時廃止されたが、1966年に建国記念日として復活。
天皇誕生日は、1948年制定の国民の祝日に関する法律によれば、「天皇の誕生日を祝う。」ことを趣旨としている。
天皇誕生日は、慣例により日本の国家の日とされる。1948年までは、天長節と呼ばれていた(昭和天皇の誕生日が4月29日)。
天皇誕生日の日付は、1988年までは昭和天皇の誕生日である「4月29日」、1989年から2018年までは明仁様の誕生日である12月23日であった。今生天皇の天皇誕生日は2月23日。旧称は天長節。