■教育 農が子どもを育てる(農業教育実践)

●山の小学校ほうとう煮会

 

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・農が子どもを育てる

都市化の進展とともに子どもたちが土に触れる機会が激減している。土から隔離される子どもたちは都市の物理的要因だけでなく家庭の意識に大きく行動規範を制約される。今回は学校の畑で作った里芋やさつまいも、かぼちゃ、長ネギ、じゃがいもを収穫して山梨県の伝統料理のほうとうを作りました。

 

子ども達は土の上に立ち、土と交わることで土の上にいると身体の筋肉の疲労が極端に溜まること、夏の土の熱いこと、冬の土の硬いこと、四季を通して畑にどこからともなく雑草が生えてくること、畑は自然形態の産物では決してない事を学んでいく。高学年になれば土壌の構成要素が作物に与える影響を土を変えることで学んでいく。土づくりが自然的偶発性の産物ではなく化学であることを発見する事ができる。農業教育は環境教育ではない。農地を大事にするこころはエコロジストを作る事ではなく自分たちが食べるモノの生成過程を知る事である。

 

霜村三二先生の尊敬する宮沢賢治

賢治は花巻農学校で肥料化学、農業教育を実践。「皆さんは花巻で本当の百姓になるのです!トキオ(東京)で作られた教科書で学ぶのではなく、花巻の雲や風や土を感じて学ぶのです」賢治の精神を継承します。

 

岸先生(日本生活教育連盟)

梅根悟先生系統の和光大学を中心とする日生連も「幼児期から少年期にかけて泥んこ遊びは身体的影響からも子どもの感覚力、免疫力の観点からも必要不可欠のものである。」と経験主義の立場で農業教育の重要性を示しています。

 

今回のほうとう煮会は農業教育のとても良い実践であると思います。

東京都は何でもかんでも新しいものを取り入れている割には地域や古き良き伝統を軽視している。山梨県の教育現場から東京都が学ぶべき事はたくさんあると思う。

 

 

 

渥美寅次郎